2007年7月14日号 葬儀会員制度への疑問

2007年7月14日号

「一般価格60万円の葬儀を半額で行います」
「葬儀料金から10%割引をいたします」
「家族全員が会員としての権利を持つことができます」
このようなうたい文句をたてた葬儀社の会員制度の
パンフレットをご覧になったことはありませんか?

わたしは葬儀社の会員制度に疑問を持っています。
自分が積み立ててきたお金を葬儀に利用し、
いざという時に用意する金額が少なくて済むという利点は理解できます。
しかし、なぜ60万円の葬儀を半額で行うことができるのでしょうか?
60万円の葬儀にはお花、消耗品、人件費など
60万円分の価値があるはずです。
半額の価値しかない葬儀を60万円と公表していても、
大切なご家族が亡くなられて緊急状態の
ご家族はそれをうのみにせざるを得ません。

わたしが声を大にして言いたいのは
「今、その会社がどういう状況か見極めてほしい」
ということです。
葬儀社といえども企業ですから、
時代の流れで会社の方針も変わります。
経営者が変われば社員も変わります。
「こんなはずじゃなかった」
とならないよう、一生に一度の葬儀だからこそ、
じっくり考えてほしいと思います。

弊社では割引などを含めて会員制度を実施しておりません。
それでも、弊社を気に入って
会員になりたいとおっしゃってくださる方には、
連絡先を明記した
「もしものときカード」をお渡ししております。
これがわたしなりの会員カードなのです。

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