第十回レポート喪中の話

年末になると喪中はがきが来たり、近親者をなくすと神社の鳥居を避けたり、正月の祝を避けたりしますね。
いったい喪に服すというのは何でしょう??

近親者を亡くし一定の期間、身を慎むことを「忌中期間」「服喪期間」といい、その間は「死を穢れ(けがれ)とし忌む(いむ)期間」となります。
これは仏教から来るものではなく、日本古来の神道から来るものです。

神道では「死の穢れ」は感染すると考えられており、家族を亡くした近親者が初詣や神社参りを避けるのは「穢れ」を神社に持っていかないためです。自宅においても神棚があれば半紙等を貼り毎日のお参りを遠慮することになります。

そこには、現代の医学のなかった時代、なぜ人が死んでいくのか分からない「死への恐怖」が有ったからではないでしょうか。

現代でも喪に服し派手な行動を取らないことで、亡くなった人への気持ちの整理をつける良い時間になるのではないでしょうか。

この記事が気に入ったら
いいね ! してくださいね

おすすめの記事