半3段-大阪セレコラム

私の小学校時代の恩師であり、
創業時に隣の町会長として
会社を見守って下さった先生が
3月5日に82歳でご生涯を閉じられました。

実はその前日4日の朝には
先生の奥様が亡くなられたところでした。
先生はご自身と奥様の葬儀の相談で
何度か弊社を訪れて下さっていました。

私が5日の朝に先生のご自宅を訪ねた時は、
まさかその日に先生が亡くなるなど夢にも思いませんでした。

ただ、どこか表情は暗く辛そうで、
隣の部屋にいる奥様の元にも会いに行けないほど衰弱されていました。
私がご自宅を出てほどなくした後、
先生は心不全で病院に搬送され息を引き取られたのです。

病院で帰らぬ人となった先生と対面した時、
さっきまで会話をしていた内容が私の頭にフラッシュバックしてきました。

「あいつを置いて死なれへんかったからなあ。」

先生は生涯を全うし、燃え尽きたのだと思いました。

お二人の葬儀をどうすべきかご遺族の方と相談した結果、
奥様は先生がされようとした家族葬で、
また先生は地域の会館で別々に行うことにしました。

先生には奥様の葬儀に「参列」していただき、
先生の願いを形にすることができました。
優れない表情だった先生が、
最後は本当に安らかにほっとした表情を浮かべられていたのがとても印象的でした。

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