2007年11月10日号 孤独死の現状と早期発見に向けて《第2回》

2007年11月10日号

前回のコラムで孤独死の現状についてお話ししたところ、
読者のみなさんから多数の反響がよせられました。
そのほとんどが自分の身の回りで起こっている
孤独死の事実に驚きを隠せないというものでした。
今回のコラムでも孤独死の早期発見に向けて、考えていきたいと思います。

少し前までの地域社会は向こう三軒両隣が当たり前で、
2、3日姿を見ていない人がいれば、
「隣のおじいちゃんどうしたんやろ」と誰もが心配したものです。
現在は都会を中心に町内会の存在意義も薄れ、
地域とのコミュニケーションが希薄な時代になってしまいました。
そのことが孤独死の発見が遅れる最たる原因となっているのは、言うまでもありません。

そのような時代背景を受け、
行政や自治会ではさまざまな取組みが行われるようになりました。
旭区ではお年寄りが決まった日に集うふれあい喫茶があります。

また、ある市営住宅では毎朝玄関に同じ色の旗を立てることで、
安全を知らせる試みを検討していると聞いています。
このように自らが積極的に地域社会と連携して
互いの元気な姿を確認することが、
孤独死の早期発見につながるのではないでしょうか。

これからの日本はさらに高齢化社会が進み、
分譲マンションでの孤独死の増加も懸念されています。
読者のみなさんも今一度、
自分が社会と接するコミュニティーがどれだけあるか、
考えてみてください。

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