2007年10月13日号 孤独死の現状と早期発見に向けて《第1回》

2007年10月13日号

大阪市内に住む独居老人を中心に
孤独死が年々増えていることをご存知でしょうか?
孤独死とは一人暮らしの人が
誰にも見とられることなく亡くなってしまうことで、
原因は突発的な疾病や自殺など多岐にわたります。

「自分は大丈夫」
「子ども夫婦に迷惑をかけたくない」
「一人でいるのが気楽」
など現代は昔と違い
「自分の信念で生きている時代」です。
そんな方に私が声を大にして言いたいのは
「突然死は誰にでもありえる」ということなのです。

私たちが今年の7~9月に執り行った葬儀のうち、
実に3分の1が孤独死で最後を迎えた方のものです。
特にこの季節は遺体の腐敗と死臭が激しく、
発見が1日遅れるごとに現場は悲惨な状況になります。

「この状況では孫に見せることはできない」
と最後のお別れを泣く泣くあきらめられたご遺族を
たくさん目のあたりにしてきました。

ご遺族だけでなく、近隣の住民や大家さんにも
迷惑をかけてしまうことになります。
私たち社員も本当に孤独死を取り扱うのは心が痛いのです。

当たり前ですが、孤独死を発見できるのは人間以外にありえません。

生まれる時も生涯を閉じる時も誰かの助けなしにはできないのです。

次回の家族葬コラムでは孤独死の早期発見の手立てを
一緒に考えていきたいと思います。

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