創業以来、事務所の近くで頻繁に50歳くらいの男性が
母親を乗せた車椅子を押しているのを見かけていました。

その姿はとても献身的で母親への愛情に溢れており、
私の中で強く印象に残っていました。

最近は姿を見かけなくなり、
「お体でも悪いのかな」と心配していた矢先、
「母親の葬儀を家族葬ホールで行いたい」
とその男性が駆け込んで来られたのです。

突然のことで驚きましたが、
私は
「よく車椅子をお見かけして、感心していました」
と伝えました。

すると、
「今まで母親にしてもらったことと比べたら当然のことです」
という言葉が男性からすらっと出てきました。

ここまで思ってもらえると、
母親としてこの上ない喜びではないでしょうか。

私にも息子がおりますが、私が将来介護が必要になった時、
我が息子がここまでしてくれるだろうかと考えると
素直に「凄いな、羨ましいな」とさえ思いました。

結局葬儀は2人の息子さんとお孫さんら10数名ほどの家族だけが
参列する非常に温かみのあるものになりました。

きっと、天国のお母さんも満足されていることでしょう。

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