自宅で迎えた最期30年来の古いお付き合いになる
知り合いの奥さんから久しぶりにお電話がありました。

「主人が自宅で亡くなった。
大阪セレモニーさんでお願いしたい」
とのご依頼でした。

ここ数年お会いしていなかった私にとっては
突然の訃報でした。

80歳のご主人は癌を患い、食事も思うように取れない中、
入院して闘病生活を送っていらっしゃったようです。

ご主人はかねてより
「自宅で最期を迎えたい」
と希望されていました。
実は、亡くなった当日の昼間はまだ病院で過ごされていました。

病院でお昼ご飯を食べ、
タクシーで奥さんと一緒に自宅に帰ってこられたのです。
自宅では自力でトイレにも行かれたようです。

しかし、トイレからご自分の部屋に帰ってきて
「バタン」と倒れられ、眠るように亡くなられました。

死因は心不全でした。

「自分がその日に亡くなる」という運命を感じていたのでしょうか。

自宅に帰ってから亡くなるまでは約2時間だったそうですが、
その2時間はご夫婦の貴重なひとときであったに違いありません。

奥さんが私に
「良い亡くなり方だったと思わない?」と仰ったのが印象的でした。

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