なぜ位牌をお祀りするのでしょうか?
お仏壇を家に安置し、お位牌をお祀りするという習慣は江戸時代に始まりましたが、
位牌そのものの源流は古代中国の木主・神主と呼ばれる儒教の祭祀具、
そして神が木や岩などに宿ると考える古代日本からの伝統である依代などに求めることが出来ます。
いずれにしても位牌の意味はそこに亡き人や先祖が宿ることにあり、
位牌は時として故人そのもの、あるいはご先祖様そのものであるとも言われます。
私たちの先祖はこの位牌に心を寄せ、共感しながら、位牌をお祀りし、現代でも多くの方がお位牌をお祀りしておられます。
なぜ位牌をお祀りするのか。
そこには実に様々な意味が隠されていますが、一言で表現すれば
「位牌は過去から続いてきた命、未来へと続く命のシンボル」
であるといえます。