死体遺棄のワケ

3月28日号

「親の葬式代出せず、死体遺棄容疑で逮捕—」。

ここ数年、このような報道を見かけることが増えています。

日本を含め世界はいまだ経験したことがない
経済危機の時代に陥りました。

かつて「一億層中流」と呼ばれた日本の国民意識は薄れ、
「格差社会」や「ワーキングプア」
といった貧困の問題は山積みです。

このような社会背景をふまえると例え親族であっても
葬儀費用をかけることができない人々が
急増することは決して不思議なことではありません。

むしろ超高齢化社会となるこれからはさらに
メディアをにぎわせることになるでしょう。

先日、この問題がテレビで特集されており、
キャスターの方が
「葬送儀礼だけのコースもある。まずは相談を」
と呼びかけていました。
葬送儀礼とは
「遺体を埋葬するために送る手順の整った行為」。
つまり「火葬のみのコース」ということです。

映画「おくりびと」が一大ムーブメントを巻き起こし、
真心を込めて人の最後の旅立ちを演出する姿に多くの人が感動を覚えました。

どんな理由があっても、遺棄することは犯罪に変わりありません。
罪を犯す前にまずは私たちに相談してほしい。
心からそう願うばかりです。

この記事が気に入ったら
いいね ! してくださいね

おすすめの記事