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初盆の迎え方|準備と進め方を遺族向けにやさしく解説

大切な方との別れから初めて迎える盆期間、どのように準備を進めればよいのでしょうか。

初盆には様々な作法やしきたりがあり、戸惑われる方も多いはずです。

でも、決して難しく考える必要はございません。

何より大切なのは、故人を想う気持ちと、ご先祖様への感謝の心なのです。

この記事では、初盆の意味から具体的な準備の方法、当日の進め方まで、わかりやすく解説していきます。

ご遺族の方に寄り添う気持ちで、初盆の迎え方をご案内いたしましょう。

 

初盆とは?その意味と重要性を解説

初盆は大切な方との死別後、最初に迎える盆を指します。

一般的に故人がお亡くなりになってから初めての8月に行われる仏事のことを初盆と呼んでいます。

日本の伝統的な考え方では、お亡くなりになった方の魂は、お盆の期間中に自宅に戻ってくると信仰されているため、この大切な行事を通じて故人との絆を改めて感じることができるのです。

特に初盆は、残された家族が故人との新しい関係を築き始める重要な節目でもあるため、故人を追悼する気持ちと共に、感謝の念を込めて供養を行います。

悲しみの中にありながらも、しっかりと故人を供養することで、その後の供養の形が整っていきます。

 

また、親族や故人の友人たちが集まる機会でもあるため、皆で故人を偲ぶ場としての意味も持っています。

この日を境により前向きな供養の気持ちへと変化していく方も多くいらっしゃいます。

 

初盆はいつ行う?地域による違いと日程の決め方

初盆の時期については、地域によって習わしが異なります。

最も一般的なのは、故人が亡くなってから最初に迎える8月の13日~16日の間です。

ただし、関東地方や北海道、沖縄の一部では、7月の13日~16日に行われる場合もあります。

お盆の期間も、13日から16日までが一般的ですが、これも地域によって違いがあるのです。

また、月遅れの盆として9月に行う地域もあるため、地域の風習を確認することが、初盆の準備を始める第一歩となります。

もし初盆を迎えた経験がない場合、まずはお寺様に相談して適切な日程を決めていくことをお勧めしています。

 

初盆の場合は、通常のお盆よりも早めに準備を始める必要があります。

ご親族の予定やお寺様の都合なども考慮しながら、余裕を持って日程を決めてできるだけ早めに親族への連絡を行うことをお勧めします。

 

初盆の準備:必要な物と事前に済ませておくこと

初盆の準備において必要となるのが、盆棚の設置場所です。

盆棚は故人の魂をお迎えする大切な場所となりますので、家の中で適切な場所を選びます。

必要な物品としては、位牌、お仏具、お供え物、提灯などが基本となりますが、これらはお寺様に相談しながら、必要なものを揃えていきましょう。

 

特に提灯や盆棚などは、地域による特徴が大きく異なる場合があります。

お供え物には、お膳やお菓子、果物などを用意しなければなりませんし、初盆では多くの方が弔問に訪れることが予想されますので、お茶菓子なども準備しておきましょう。

またお客様をお迎えする際の座布団や茶器なども、事前に準備しておくと安心です。

 

玄関周りの掃除や整理整頓も、重要な準備の一つとなります。

お線香やロウソクなどの消耗品は在庫を切らさぬよう多めに用意しておきます。

人数分の椅子や座布団、扇風機なども、暑い時期の対策として必要となります。

 

このように、初盆の準備には様々な要素がありますが、一つずつ確実に進めていきましょう。

事前に親族と役割分担を決めておくと、当日もスムーズに進行できます。

初盆当日の流れ:お迎えからお送りまで

初盆当日は盆棚やお供え物の最終確認から行いましょう。

お迎えの準備として玄関先に提灯を飾り、仏間の窓を開けておくのが一般的です。

お供え物は新鮮なものに取り替え、お水も新しくしておきます。

お寺様の到着時間の30分前には、すべての準備を整えておくことが望ましいでしょう。

 

お迎えの儀式では玄関先でお線香をたき、故人の魂をお迎えする形となります。

このとき、ご遺族の方々は丁寧にお迎えの挨拶を行います。

お寺様による読経が始まりましたら、ご遺族の方々は正座してお経を聞き、読経が終わりましたらご遺族から順番にお焼香を行っていきましょう。

その後、親戚や参列者の方々にもお焼香をしていただく時間を設けます。

 

日中は訪れる方々への対応が中心となるため、交代で休憩を取ることも大切です。

お見送りの際には、再び玄関先でお線香をたき、感謝の気持ちを込めてお見送りいたします。

このように、一日を通じて故人を偲ぶ時間を大切にしていきましょう。

お坊様への対応:お布施について

お坊様をお迎えする際は、事前に時間の確認を行っておくことが重要です。

到着時には、ご遺族の代表者が玄関までお迎えに出るのが礼儀となります。

お布施の金額については一般的に3~5万円が相場ではありますが、もし分からなければ事前にお寺様に相談してください。

また他の法要と同様に、御車代として5千円から1万円程度、御膳料として5千円から2万円程度を包んでお渡しします。

 

お布施の封筒の書き方についてですが、表面の上段には「お布施」または「御布施」と書きます。 

宗派によっては、「御経料」「御回向料」と記載する場合もあるため、事前の確認が必要でしょう。

また 下段には「〇〇家」、または喪主の氏名を記載してください。

 中袋のおもて面には何も書かず、裏面左下に喪主の氏名・住所・金額を記載しましょう。

 

親戚や参列者への接し方:マナーとご挨拶

初盆には多くの親戚や故人の知人が訪れることが予想されます。

玄関先での混雑を避けるため、事前に受付係を決めておき、靴の整理などにも気を配りましょう。

 

お客様には、まず盆棚でお焼香をしていただくようご案内いたします。

その後、快適な場所で休憩していただけるよう座席を用意してください。

お茶やお菓子の接待は休憩時に合わせて行い、暑い時期であれば扇風機や冷房の準備も必要です。

 

親戚の方々には、日頃の感謝の気持ちを込めてご挨拶を行います。

特に遠方からお越しいただいた方には、丁寧な対応を心がけるべきでしょう。

話題は故人の思い出話など、明るい雰囲気を心がけることが望ましいです。

ただし、派手な話題や大きな笑い声は控えめにしてください。

 

お帰りの際には玄関まで見送り、丁寧にお礼を申し上げましょう。

このように訪れる方々への適切な対応を心がけることで、故人を偲ぶ場としての雰囲気も整っていきます。

 

初盆に関するまとめ

初盆は故人との新しい関係を築き始める大切な節目となります。

準備や作法に不安を感じるかもしれませんが、基本的な流れさえ押さえておけば、安心して当日を迎えることができます。

お寺様や親族の方々に相談しながら、余裕を持って準備を進めていきましょう。

 

大切なのは、故人を想う気持ちを大切にすること。

形式にとらわれすぎず、ご家族での故人の追悼と供養の場として、心を込めて行うことが望ましいでしょう。

この機会に改めて故人への感謝の気持ちを込めて、丁寧な供養を行ってまいりましょう。

今後も変わらぬ気持ちで、故人を偲んでいただければと思います。

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