相続遺言後見専門の行政書士の金谷です。今回は相続税のお話です。今年から相続税法が改正されて、テレビや週刊誌などでも相続税の話題がさかんに取り上げられています。
では、子供が2人いる方が、1億円の財産を持ってお亡くなりになられた場合、相続税はいくらかかると思いますか？答えは、約800万円です。
800万円は大金ですが、1億円の財産を引き継ぐのであれば、そこまで大きな負担で無いようにも思えますね。
これが2億円の財産だとどうなるでしょう？答えは約3100万円です。3100万円は誰にとっても大金ですが、こちらも2億円の財産を引き継がれた方にはさほど大きな負担では無いようにも思えます。相続税が払えずに、引き継いだ不動産を売却することになったなんていうのは、財産が不動産しかなかったという方が多いように思います。
税金なんて1円でも払いたくないというのは、市民（庶民）感情として当然のことですが、相続税については、無理にゼロ円にしようとして、残された人がかえって迷惑していることがあります。
借金して建てたアパートに入居者が入らなかったり、生前贈与に高い税率の贈与税が課されたりする例をこれまでたくさん見てきました。相続税については、まず正確な相続税額を知ることが大事です。「自分が死んだら、子ども達（相続人）は、いったいいくらの相続税を支払う必要があるのか」これを税理士さんに頼んで計算してもらってみてください。
あるいは図書館にいって相続税の本を借りてきて、ご自分で計算してみてください。
対策を考えるのはそれからでも遅くありませんよ。
この記事を書いた人
金谷行政書士事務所 行政書士 金谷澄夫
各種許認可と遺言と相続に関する書類作成業務を行っております。
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