「口座が凍結される前に、葬儀費用を引き出しておいた方がよいですか」
危篤や余命宣告の場面で、このような相談を受けることがあります。葬儀費用や当面の生活費を心配する気持ちは自然なことです。
ただし、亡くなる前後の預金引き出しは、相続・税務・親族間の説明に関わる大切な問題です。安易に「先に出しておけば安心」と考えるのではなく、何に使うのかを明確にし、記録を残しながら進める必要があります。
目次
まず結論:必要な支払い以外は、家族で共有して記録を残す
本人の医療費、入院費、施設費、生活費、葬儀の準備費用など、必要な支払いのために預金を動かす場面はあります。
しかし、そのお金は本人の財産です。引き出した人のものになるわけではありません。後で相続人から「何に使ったのか」と聞かれた時に説明できるよう、次の記録を残してください。
- 引き出した日付と金額
- 使った目的
- 領収書・レシート・請求書
- 家族や相続人に共有した内容
- 残った現金の保管状況
口座凍結後の対応については、本人死亡後にお金が引き出せない時の対応もあわせて確認してください。
葬儀費用に使う場合も、見積書と領収書が重要です
葬儀費用として預金を使う場合は、葬儀社の見積書、請求書、領収書を必ず残しましょう。
特に家族葬、一日葬、火葬式などの形式によって費用項目が変わるため、見積書には「何が含まれているか」を明確にしておくことが大切です。
費用の考え方を整理したい方は、葬儀費用の事前相談で決めたい4つのことも参考になります。
相続放棄を考えている場合は、預金を使う前に確認を
故人に借金がある可能性がある場合、相続放棄を検討することがあります。この時、預金を引き出して使う行為が「相続する意思がある」と見られる可能性があります。
葬儀費用の支払いがただちにすべて問題になるわけではありませんが、状況によって判断が分かれます。
「借金があるかもしれない」「保証人になっていたかもしれない」「相続人同士で話ができていない」という場合は、預金を動かす前に弁護士や司法書士へ相談してください。
税務上も、使い道を説明できることが大切です
亡くなる前に引き出したお金は、銀行口座から現金に形が変わっただけで、本人の財産であることに変わりません。
医療費や生活費に使った場合は、領収書やレシートが説明資料になります。誰かに渡した場合は、贈与や相続財産の扱いが問題になることがあります。
税務署や相続人へ説明できるよう、現金の動きを残しておくことが大切です。
家族で共有しておきたいチェックリスト
- 本人の通帳・印鑑・キャッシュカードの保管場所
- 医療費や施設費の未払い
- 葬儀費用の概算
- 相続人の連絡先
- 借金や保証債務の心当たり
- 葬儀後に必要な役所・保険・年金の手続き
死亡後の手続きをまとめて確認したい方は、葬儀後の手続きチェックリスト、補助金や葬祭費については葬儀の補助金・助成金の解説をご覧ください。
大阪市旭区周辺で葬儀費用が不安な方へ
大阪市旭区、千林大宮、森小路、関目高殿周辺で葬儀を考える時、費用の不安とお金の手続きは切り離せません。
大阪セレモニーでは、葬儀形式ごとの費用、見積書の見方、葬儀後に必要になりやすい書類について、できるだけ分かりやすくお伝えします。
預金の引き出しや相続放棄そのものの法的判断は専門家の領域ですが、葬儀費用の見積もりや支払い方法の整理はお手伝いできます。お困りの方は、大阪セレモニーへご相談ください。