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今回は相続トラブルのお話です。
大阪にお住まいの娘さんが、高齢の両親を実家の九州から引き取り、仕事をしながら面倒を見ておられました。
父親を看取り、その数年後には母親を看取って、葬儀も無事に終えられました。
娘さんのご兄弟も両親のお世話をしていた彼女に感謝しておられました。

一周忌が終わってホッと一息ついていた頃、突然弁護士から「両親の財産を兄弟に相続してほしい」と電話がかかってきたのです。慌てて兄弟に電話をかけると「直接話すことはない。弁護士と話し合ってほしい」と言われたのです。

両親の財産は相続税がかからない範囲だったのですが、娘さんは普段の仕事が忙しく、相続を後回しにしていたのです。
「仲の良い兄弟間の話だから安心」と思っていたら、時間が経つに連れて兄弟の配偶者やその親族が口を出すようになり、弁護士問題に発展してしまったのです。

どんなに小額でも財産を残していたのであれば、葬儀のぬくもりがあるうちに処理すべきです。
このケースでも、葬儀後すぐに対処していればご兄弟間に亀裂が入ることはなかったでしょう。
相続の問題で仲の良かった兄弟間が疎遠になってしまった出来事でした。

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