独り身の高齢者

先日お葬式を施行させていただいたとある奥様のお話です。

ご主人が喪主を務められましたが、ご主人は養子で家督を継いでおられず、お寺さんともお付き合いがない「無宗派」の状態でした。
そこで、亡くなられた奥様のご実家の宗旨である浄土真宗に帰依されて、納骨は東本願寺の真宗本廟(ほんびょう)収骨に決められました。

さらに、お通夜、お葬式の間に
「そういえば、“実家のお父さんお母さんのお墓にも入りたい”って言うてたなあ」

と親族の皆さんが故人様の言葉を思い出されました。
他のご兄弟も「望みを叶えてあげたらええんとちゃうか」と賛同され、
東本願寺とは別に実家のお墓にも分骨されることになりました。何よりも喪主様が「ありがとう」と喜ばれていたことが印象に残りました。

また、別のお客様からお伺いしたお話もご紹介します。
家を建て替えることになり、仏壇も新しくすることになりました。
現代仏壇にしようとご家族で相談され、パンフレットをご覧になっていたところ、今まで話の輪の中に入っていなかったお父さんが「私が一番先に入るんやから、昔ながらの仏壇にしてや」と言われたそうです。

まさに「鶴の一声」で計画が変わったわけですが、やはりご本人のご希望が叶ったお話です。

この記事が気に入ったら
いいね ! してくださいね

おすすめの記事