1-8(半3段)

私が仲良くしている友人(Aさん)には、25歳ほど年上の共通の趣味を通じた友人(Bさん)がいました。
子どもがおらず、田舎の親戚とも疎遠になっていたBさんはAさんを心から信頼し、何かといつも相談していたようです。

Bさんのご主人が亡くなると、Aさんは「Bさんのことが心配だから」と一家の一員として招き入れ、一緒に暮らすようになりました。
私はとても驚きましたが、Aさんは気さくで世話好き、そしてお家も裕福であることを知っているので、あたたかく見守ることにしました。

一緒に暮らし始め、旅行や趣味を共に楽しんでいましたが、ある日、疎遠にしていた田舎のBさんの姪がBさんを引き取ることになりました。

それから間もなくのことです。なんと、Bさん側から「通帳の残金が減っている。これまで使ったお金を返してほしい!」と、訴えてきたのです。

もちろん一緒に生活していた頃の2人の財布は別で管理しており、何もAさんが余分に使っていたわけではありません。

身寄りのないBさんを親切に引き取り、お世話をしていたにも関わらず、まさか訴えられるなんて…。

私は一連の流れを聞いて、恩を仇で返すとはまさにこのことだと空しい気持ちになりました。
本気でそう思っているのか、誰かにそそのかされたのか、
Bさんの本心はどこにあるのだろう?と疑問でなりません。

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