独り身の高齢者

超高齢化社会を迎え、身寄りのない高齢者の一人暮らしが増えています。
つい先日もお習字の先生をされていた一人暮らしの女性が亡くなられました。

90近いお歳で兄弟も子どももおられず、とある生徒さんご夫婦に「もしもの時」のお世話を頼んでおられました。
そのご夫婦も「お世話になった先生を最期まで見送ってあげたい」との思いで葬儀から納骨までしっかりと故人との約束を果たされました。

また別のケースで、老人ホームに入居する独り身の男性から「自分の葬儀の準備をちゃんとして、安心して旅立ちたいので、葬儀代金と一心寺に納骨する費用を預かってほしい」と懇願されました。

最初はお断りしていたのですが、「どうしても頼む」と何度もお願いされ、税理士の先生に相談しました。
結果的に「葬儀代金事前お預かりについての覚書」を作成し、関係者6人の署名・捺印の上、代金をお預かりすることになりました。

それからほどなくしてその方は亡くなられ、お預かりしていた金額の範囲内で葬儀を執り行い、納骨までさせていただきました。

独り身の高齢者の方は「自分の葬儀を誰が出してくれるのだろう」と不安でいっぱいだと思います。

ご紹介した2つのケースのように、自分の判断力がある間に「誰に、どのように託す」かを考え、伝えておくことも「終活」の一つではないでしょうか。

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